バリュー投資とは一体どういうものでしょうか。
ひとことで言ってしまえば
企業の本質的価値に対して
十分割安な価格で購入すること です。簡単ですね。
たとえ話をすると、こんな感じになります。
ある日、ひとりの男が骨董品店で、古ぼけた壺を見つけました。
年代物のようですが、有名人が作ったというわけでもなく、所々欠けがあったりします。
誰も見向きもせず、何年もそこにあったかのようです。
男は壺をしばらく眺めていましたが、ある重大なことに気がつきました。
店主に値段を聞いてみると10万円という答えが返ってきました。
すぐにでも買いたかったのですが、内心を悟られないように値引き交渉をします。
結局、男は9万円でその壺を手に入れました。
家に帰ると、男はその壺をたたき割ってしまいます。
すると壺の破片の他にも金色に光る固まりが見えます。
そうです。その壺には金塊が隠されていたのです。
金塊を現金に換算すると100万円になりました。
男は壺が不自然に重いこと、壺の底に穴を塞いだような細工があったこと、
財産を隠すためにこのタイプの壺が使われていたという専門知識があったこと。
これらのヒントから、男は壺の価値が9万円を遙かに上回ることに確信を持てたのでした。
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価値と価格の差に注目する
実際の株式市場で考えてみましょう
株価(
価格)は市場参加者が毎日企業に対してつけた値段で、乱高下します。
「トヨタ4,800円! ソニー4,000円!!」
というように毎日株式をオークション形式で売買しているわけです。ストップ高・ストップ安というような状況になれば一日で株価が10%以上変動することも珍しくありません。
一方、企業のファンダメンタルな
価値は、業績や資産に基づくので、比較的安定しています。毎年安定して利益をあげている企業があれば、その価値は徐々に高まっていきます。
もし企業の価値を適切に算定し、株価が本質的な価値よりも大幅に安い時に買付けをすることができれば損をする確率は非常に低くなります。
価値と価格の差がどれだけ大きいかを「
安全域」と呼びます。安全域が大きい株式に投資すれば、より少ないリスクで大きなリターンを得ることが期待できるでしょう。
外国株について
株価が暴落して、バーゲンセールのときはまさにバリュー投資家の出番です。涎を垂らしながら、目を付けておいた銘柄の買付をします。逆にバブルが発生すると何もすることがなくなります。せっかく手に入れたすばらしい企業の株を、あまりの割高さに耐えきれなくなって、泣く泣く手放すことになります。
ところが、世界に目を向けて投資をすればどうなるでしょうか。米国のバブルやITバブル真っ盛りの時に利益を確定し、割安で成長力のある中国やアジアの銘柄を購入していた投資家はかなりの恩恵を得たものとと想像できます。
このように投資対象をできるだけ広く持っていれば、より効率的な投資ができるのではないかと私は考えています。バーゲンセールは何もひとつの店に固執する必要はありません。チラシを見て一番安い店に行けばいいのです。