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Author:早川圭
ウォーレン・バフェット、ベンジャミン・グレアムらが提唱するバリュー投資を2003年から実践しています。

早川圭の株バリュー投資常勝セオリー (成功者が実践する投資法WINNER’S METHOD SERIES)
早川圭の株「バリュー投資」常勝セオリー


・2005年にエンジュクでセミナーを行いました
割安成長株投資実践セミナー

私の投資座右の銘
1.まず健康であること 
2.信念・哲学無き投資に利益無し
3.人の意見ではなく、客観的な事実に基づいて投資する
4.儲けるより損をしないことを考える。
5.奢るべからず。目立つべからず。盛者必衰の理なり。
6.常識的な判断をすること。
7.常に一定以上の安全率を確保して投資せよ。
8.自分が賢いと勘違いしたら、ビーチで遊んでこい。
9.休むも相場

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DATE: CATEGORY:書評
地球温暖化論のウソとワナ地球温暖化論のウソとワナ
渡辺 正 伊藤 公紀

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一通り読んでみました。

特に挑発的な言葉を使うわけでもなく、これまでの地球温暖化対策で議論が欠落している部分について明確な指摘をしています。後半になると「不都合な真実」への批判が始まるのでちょっと煽りが入りますが、反論という形を取らざる得ないのでまあしょうがないところです。全体的な感想としては、温暖化の現象把握やその原因についての議論がまだ十分尽くされていないにもかかわらず、政治やマスコミがフライングで突っ走っているのではないかな〜という印象を持ちました。


私の本職であるエンジニアの立場から見て感じたことを述べてみますと、

百葉箱に塗る塗料の種類によって中の温度が変わったり、その設置場所が建物の陰にあったりして、温度の測定方法が不適切なケースがあると本書では指摘しています。この手のミスは私も実験などでやってしまうことがあるので耳の痛い話です。測定対象が他の要因の影響を受けないよう、周囲の環境に気を配ることは基本なのですが、うっかりしていると気づかない場合があります。もしミスのあったことがわかれば、また一からデータのとり直しということになります。ところが、ある特定の場所の過去の気温がどうだったかという話は再実験するわけにはいきません。大きな誤差を含んでいるかもしれないデータを使用し続けることになるのでしょうか。再現実験のできない気候というものは、はたからみていて実にやっかいだなあと感じます。


また、以前から疑問に感じていることですが、気候シミュレーションというものはどの程度有効なのでしょうか。気候ではありませんが、私が関わっているところでは、製品の設計にシミュレーションは良く利用されています。ただし、設定するモデルや境界条件によって、得られる結果はそれなりに幅のあることが多いのです。簡単な構造解析のシミュレーションでも結果が色々と違ってくるのに、要因が交錯した気候についてシミュレーションを適用して有意義な結果が得られるのかなあと、まず直観的に思います。そもそもモデルが正しくできているのかと。


製品の場合、シミュレーションを行ったら必ず実験と対にして、どの程度一致するかを確かめます。わざわざ実験するなら、何のためにシミュレーションを使うのだという話になりますが、製品の設計をマイナーチェンジする場合や次期製品への設計簡略化のためにデータをどんどん積み上げておくのです。ところが地球の気候は実験できませんからね。単純にシミュレーションが導いた温度変化と実際の温度変化が一致した〜なんてグラフを出されても、単にパラメーターを合わせ込んだだけじゃないのか、と思ってしまうのですよ。で、本書を読んだら大体想像していたような指摘が書いてありました。


あと、細かいところを引用すると
>「日本から新聞記者がやってきて、『地球温暖化のために(永久凍土に建つ)傾いた家の写真を撮りたいから案内してくれ』と頼まれるので、『傾いたのは暖房のせいですよ』と言っても聞かず、暖房のために傾いた家の写真を撮って帰っていくのです。ひどい話です。」

この手の話を聞くと相変わらず呆れてしまいますが、驚くことはなくなりました。そのような状況自体がやばいのかも。


人間を一人一人みるとおバカなところはどうしてもあるので、会社なら会議で揉む、温暖化なら学会で検討するなりの手続きはやっぱり必要なのですよね。温暖化については、いきなり議会証言へ進み、科学の作法に外れていたことが現在の騒動の原因であるという説明には考えさせられました。

「不都合な真実」を見た人はこちらも読んでみてはどうでしょうか。反対派の著作としては良書でおすすめできます。
DATE: CATEGORY:書評
ここは雑談ブログにしてしまったので、株とは関係ない話題も気まぐれでアップ。


不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機
枝廣淳子

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今頃になって読んでます。最初は買うつもりはなかったのですが、後に紹介する本と比較したかったので入手しました。

写真やイラスト、グラフでほとんどが占められており、30分ちょっとで読めます。普段本を読まない人、環境問題に関心の薄い人にも手にとってもらおうという試みだと思いますが、その点において成功したのではないかと思います。気になったのは、どーも我田引水な論調がところどころに見受けられます。文章のほとんどがメッセージで構成され、話の詳細な展開をはしょっているせいかもしれませんが。

温暖化が地球規模で進み、あちこちに影響の出ていること自体は、やはり否定のしようが無いところだと思います。ただ、その対策を二酸化炭素の削減一本に絞ってホントに大丈夫ですか?という一抹の不安はありますね。二酸化炭素の増加と気温の上昇は確かに相関しているが、因果関係が証明されたわけではないということは時々指摘されています。経済と同じく気候も複雑に因果関係がからんでいるため、温暖化の原因もそれほど単純ではないような気はします。一番わかりやすい仮説に飛びついたのでなければいいのですが。

(↑発表されているデータや著作をつぶさに検証して判断する時間的余裕は私にはありませんので、主観的な印象で話しています。所詮、戯れ言であることを了承下さい。)


この手の疑問があるため、既存の説に反論する本が無いか時々探していたのですが、対立軸の側も煽りのようなタイトルがついているのでいまいち信頼がおけません。最近になって、池田信夫blogにかざってあった本を立ち読みし、内容が良さそうだったので買ってみました。読み終えたらまた感想など書きたいと思います。


地球温暖化論のウソとワナ地球温暖化論のウソとワナ
渡辺 正 伊藤 公紀

ベストセラーズ 2008-04-26
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(この本のタイトルも煽りっぽいのですが・・・)


「不都合な真実」に話を戻しますが、写真というのは人の心を突き動かすのに有効な手段であると改めて感じます。氷河がすっかり無くなっているのを見ると、行動を起こそうとする人が大勢出てきても不思議はないかな(日本人の場合ブームで終わっちゃうことが多いのですが)。それだけに、施策が正しい方へ向かっていないと、何十年か後になって「あの騒ぎは何だったんだ」ということにはなりかねませんので、そこは避けたいところです。
DATE: CATEGORY:書評
「みんなの意見」は案外正しい「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー 小高 尚子

角川書店 2006-01-31
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>専門家を追いかけることは間違いで、しかも大きな犠牲を伴う間違いだというのが本書の主張だ。専門家を追いかける代わりに、集団に答えを求めるべきなのだ。

通常、特に株式投資関連の本を読んでいると、集団は愚かなものとしてみなされます(バブルの発生など)。ところが、本書ではある特定の条件の下において、集団は意志決定をする際に非常にうまく機能するということを主張しています。

その条件とは
意見の多様性:それが既知の事実のかなり突拍子もない解釈だとしても、各人が独自の私的情報を多少なりとも持っている
独立性:他者の考えに左右されない
分散性:身近な情報に特化し、それを利用できる
集約性:個々人の判断を集計して集団として一つの判断に集約するメカニズムの存在


実際の具体例では、スペースシャトル・チャレンジャー号が発射74秒後に爆発した際の、関連企業4社の株価変動について取りあげています。爆発から21分後、4社の株価は軒並み下落しますが中でもモートン・サイコオールの株価下落幅がひときわ目立っていました。爆発当初は原因がどこにあるかまだ明らかになっていなかったにもかかわらず、市場はサイコオールが怪しいと見抜いていたようです。実際、その後の調査によってサイコオールのOリーングシールに欠陥のあったことが分かり、市場の正しさが証明されました。なぜこのように、株式市場が公式の調査に先んじて正しく反応できたか疑問に感じた研究者がインサイダー取引の有無などを詳細に探したようですが、そのような証拠はついに見つからなかったようです。

他にも行方不明になった潜水艦の捜索や、牛の体重当てなど様々な事例が紹介されています。


本書は事例や、前提条件ついて多くのページを割いているのですが、このような現象の起こるメカニズムが十分説明されていないので納得感がイマイチでした。直観的に理解しづらいところが集団の知恵を利用するアプローチになかなか結びつかないことの理由かもしれません。けど、世の中わかりやすいことが正しいとは限らないんですよね。

また、株式市場は独立性と分散性の条件が揃わない時が多いので、いつでも効率的と考えるにはやはり無理があるなあと感じます。チャレンジャー号の株価推移については爆発後21分というかなり短い時間に起こったことなので、上記の条件がほぼ揃っていたように思います。


全体を通して、この事例はわざわざ出さなくてもいいんじゃない?と若干冗長に感じることもありましたが、それぞれのケースは大変示唆に富んでおり、面白かったです。出版物としての不満を述べると、参考文献が全く載っていなかった。調べたいことがいくつかあったのに。。。
DATE: CATEGORY:書評
Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our DecisionsPredictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions
Dan Ariely

Harpercollins 2008-02
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非常におもしろかった。人間は経済活動において完全に合理的な存在ではなく、状況によって不合理な行動を繰り返す。いわば行動経済学の分野の本です。行動経済学についてはダニエル・カーネマンのプロスペクト理論など一通りの話が日本の書籍でも紹介されてますが、本書はそこから新しい視点をいくつか加えた実験を紹介しています。この手の仮説→検証がきっちり提示されいる本は幾分安心して読めます。


・最初に見聞した数字にとらわれてしまうアンカリング効果はよく知られているが、その効果は我々が思っていたよりも長い期間に渡って影響を及ぼす。価格は需要と供給によって決定されるのが一般だが、実はサプライサイドから提示された最初の値段が後々の価格に影響を与えているという指摘にはなるほどと思った。


・プラシーボ効果については既に広く認知されているが、薬の値段の差によってもこの効果は発揮されるのか?これは、ジェネリック医薬品の普及を考える上で面白い。ジェネリック薬品が成分的にブランド品と大して変わらないと理解していても、あまりに安いと効果を疑ってしまうのも頷ける。偏見が強ければ強いほど薬が効きにくくなるのだ。
ああ、各種のセミナーもある一定以上の基準を満たしていれば、あとは値段が高いほど満足度が高くなるというのもこの効果か。


・Social Norm と Market Normについての話はこちらの方の書評が詳しい。人の仕事にはこれら二つの側面があるが、どちらか一方の考えに偏りすぎた時に変なことが起こるような気がする。


・大学寮の共有冷蔵庫にコーラを入れておいたら、あっというまに無くなってしまったが、コーラの代わりに小銭を置いておくといつまでも残っている。不正会計によって会社をつぶしお婆ちゃんの年金を減らしてしまうことと、お婆ちゃんを拘束して財布からお金を強奪することは経済的には同じであっても、前者の方に人は手を染めやすい(最近この手の話は多いですね)。我々がなんとなく感じているこの差を、簡便な実験によって実にクリアにしている。


これら、人間が犯してしまう不合理な行動に対して、「じゃあどうすればいいのか」という著者なりの提言がところどころにあるのもよかったと思います。


*最初に記事をアップした際に、アマゾンへのリンクを間違えてCD版に貼ってました。スミマセン。
DATE: CATEGORY:書評
書評と雑談はこちらのブログに書きます。


レバレッジ・リーディングレバレッジ・リーディング
本田 直之

東洋経済新報社 2006-12-01
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2周回遅れぐらいかもしれませんが、読んでみました。私の読書の内、約7割ぐらいは同じようなやりかただなあと感じます。


>即戦力になるのは、自分にとってやさしい本、読みやすい本のほうです。ビジネスに役立つのは、理論より、実践のノウハウということです。したがって、「教養型」の本ではなく、「経験型」の本を選ぶべきです。


実践力をつけることが目的である場合、私も読みやすい本を選ぶべきだと思います。ただ、私の読書における3割程度は、自分にとって難しいもの、少し背伸びが必要なものを選ぶようにしています。例えば時の洗練を受けて今でも読み継がれている古典的な本も読書に採り入れるように最近はなってきました(難しくて全く進みませんが)。すべてをやさしいものにしてしまっては、自らの思考力を高めるにはいささか役者不足だと感じるからです。ある箇所に書いてあることがいまいち理解できずにうんうん唸って考えていた。そうしたら、ある日突然視界が開けたかのように分かる時が来る。このような体験を捨ててしまうのはあまりにももったいない。


>とにかく大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくことです。読まなければ始まらないのは無論ですが、読んだだけで実行しなければそれで終わりです。


読んだだけで終わりにしてしまっていたことが結構あったので、この提案はなかなか有意義だと思います。ただし、この手法が役に立つと考えて、メモにまとめるという作業を続けることのできる人がどれくらいいるかというと、実際はかなり少ないのではないかと推測します。私もやれるか自信はありませんが(笑)。


本の選び方として、メルマガや書評記事、新聞広告などを挙げられていました。私的な経験上、これらの媒体がほとんど役に立たないと感じるのは私がひねくれてるからでしょうか?ベストセラー本など何の役にも立たないですよね。アマゾンのレビューで星一つを容赦なくつける辛口な人が結構良い本を紹介してくれるときがあるので、自分と気の合いそうな人を見つけるのが先決かもしれません。


本書は総じて、書籍は読み捨てにするものという姿勢が伺えて何だか違和感を持ちます。ビジネス本が雑誌と似たような性質にあることも理由ひとつかもしれませんが、そもそも出版される書籍に大した内容のものが無いという現状こそがこのようなリアクションとなるのではないかと感じました。私自身も本を出版しましたが、自戒を込めて。


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